虫歯の進行
C1・・・エナメル質(歯の表面)の虫歯 |
初期の段階です。ほとんど痛みはありません。
治療法 |
C2・・・象牙質(神経に近い)の虫歯 |
冷たいものや甘いものがしみることがあります。この段階までに治療をすれば、わりと早く治ります。
治療法 |
C2~C3・・・神経まで進んだ虫歯 |
神経にまで虫歯が広がっていますので、激痛が伴います。
治療法 神経にまで虫歯が進んでいますので、麻酔をして神経をとります。何回か根の先を掃除した後、根の先までお薬を詰めます。その後土台を入れ、かぶせ物を入れます。 |
C3・・・歯根まで進んだ虫歯 |
神経そのものが腐ってしまい、今までの激痛が一時的におさまることもあります。
治療法 |
C4・・・骨まで進んだ虫歯 |
根の先に膿の袋が出来ることも多く、治療は困難となります。顔が大きく腫れて骨膜炎をおこすこともあります。歯の根の先のばい菌や毒素が、血液を介して心臓、肝臓、肺などに病気を起こした場合は敗血症やリューマチになり、死に至ることさえあります。
治療法 |
治療に関するQ&A
虫歯はどうして出来るの?
日本人の80%位の人が虫歯になっているという統計が出ています。
人の口の中には約300種類の細菌がいます。その中のごく一部の菌が虫歯の原因となるミュータンス菌なのです。
このミュータンス菌は砂糖が大好物で、その砂糖をグルカンという物質に変えその中に住みつきます。
このグルカンがいわゆるプラーク(歯垢)と言われる物です。プラーク1mgの中には約1億の菌が住みついているのです。
ミュータンス菌は砂糖をエサにし、乳酸を排出します。
その乳酸が歯を溶かし、虫歯の原因となるわけです。
砂糖を食べなければ虫歯にならないとも言えますが、一生砂糖を食べないというわけにもいかないので、
食べた後は必ず歯磨きをして、口の中にミュータンス菌が住みにくい状態を常に保つことが一番大切なことなのです。
痛くなければ歯医者に行かなくても大丈夫?
そんな事はありません。
虫歯でも小さな物なら痛みはありません。虫歯が大きくなるにつれ、歯の神経に近づき痛みが激しくなってきます
虫歯は出来るだけ早めに治療した方が時間もお金もかかりませんし、痛い思いをしないで済みます。
痛みは虫歯だけではありません、歯ぐきの病気も有ります。
歯ぐきの病気は痛みが出てからでは手遅れの場合が多いので、
痛みが出てからではなく定期的に検査をすることをおすすめします。
プラークコントロールって何ですか?
プラーク=歯垢、コントロール=管理なので、歯垢を管理することを言いいます。
歯は”磨いた”ではなく”磨けた”にしなければなりません。
だからと言って力を入れ強く磨けば良いということではなく、
歯1本1本を裏表、歯と歯の間、歯と歯ぐきのさかい目を力を入れずに良く磨いて下さい。
歯ブラシは出来るだけヘッド(ブラシの部分)が小さい物の方が奥歯も磨けるので、お買い求める際の参考にして下さい。
奥歯を磨く時は、口を大きく開けた方が良いと思われがちですが、本当は逆なのです。
奥歯を磨く時には口を半開きにした方が良く磨けます。
詳しい磨き方は、医院に行き正しいブラッシング方法を学ぶ方が良いでしょう。
ブラッシングは虫歯だけでなく歯肉炎、歯周病の予防にもなり、歯には一番大切なことですので、
しっかり覚えて欲しいと思います。
キシリトールで虫歯は治るの?
最近、良くガムなどに入っている事が多いキシリトールですが、それはある木から採れる成分を加工した物で、
甘さは砂糖より甘く、歯に良いといわれています。
しかしそれは虫歯を治すのではなく虫歯の原因を作らないと言うことなのです。
では、砂糖のかわりに何にでもキシリトールを使ったらどうか?と思われるかもしれませんが、
キシリトールはあまり一度に食べ過ぎるとお腹がゆるくなる場合があるので、食べ過ぎには注意が必要です。
関連してシュガーレスはと言うと、一般に砂糖を使っていない物を言うわけですが
その代わり甘さを出すために甘味料(ステビア・パラチノースなど)を使用してある物を言います。
ガムを噛むことはアゴを強くすることだけでなく、唾液もたくさん出てきますので、歯にとても良いということになります。
どうせ食べるならキシリトール入りの物やシュガーレスの物を選んで欲しいと思います。
Record
2006.04.15改訂
2004.04.18